今回の記事では、「土地作図くんの操作、測定範囲の追加」について説明していきます。

測定範囲の追加を利用するケースとしては、対象の土地の利用単位を分割して評価するような場合に使います。

 →利用単位の分割の際に使うケースとしては

 ①一つに土地の上に自用地と貸家建付地がある場合の権利形態が異なるケース

 ②相続人毎に土地を分割して相続した場合等の取得単価が異なるケース等を想定しております。

さらに、それとは別の使い方としては、正面路線と側方路線がある場合に、それぞれの路線の正面からの想定整形地のデータが欲しい場合に利用して頂くこともできます。

土地作図君では、2つ以上の路線価に接するような場合には、

STEP4の画面において路線価を追加することで路線価に奥行価格補正率をかけて何れか大きい方をデフォルトとして正面路線として自動判定する機能がありますが、

基本的には正面路線をベースとした想定整形地の図面を測定結果としてダウンロードするので、側方からの想定整形地のデータがほしい場合には、測定範囲の追加を利用して頂ければと思います。

動画説明

今回の内容は、動画でも説明しております。

動画で見たい、という方はこちらをご覧ください。

対象の土地の利用単位を分割して評価するような場合

STEP3評価対象地の編集 での操作

STEP3の画面で、道路を描きます

次に、頂点の追加を行います。

今回は、頂点③と頂点②の間に、頂点を追加します。

手順は、画面右側にある

操作欄で『👆の頂点追加』を選択したまま、下にあるレイヤーの『土地1』を選択

この状態で、頂点を追加した場所をクリックするだけでOKです。

↓ 頂点を追加しました

次に、測定範囲の設定で『追加』をクリックします

自動的に、すべての頂点が指定されています。

もう一度、測定範囲の設定で『追加』をクリック

そうすると、以下のように測定範囲2が新たに表示されました。

今回は、測定範囲1では、すべての頂点を指定します。

測定範囲2で頂点①③②の形で頂点を指定します。

少し見えづらいですが、黄色い線で、指定した頂点①③②がもう一つの測定範囲として設定されています。

STEP3での操作は以上です。画面右上にある『決定』を押して次に進みます。

STEP4路線価の設定 での操作

まずは、通常通り『地区区分の選択』をおこないます。

そうすると測定範囲が表示されます。

測定範囲1は、全体が測定範囲とされたもの

測定範囲2は、先ほど指定した頂点①③②の部分が選択されたものが表示されています。

路線価の設定を行っていきます。

まずは、測定範囲1の路線価を設定します。

次に、測定範囲2の路線価の設定を行います。

路線価の設定ができると、想定整形地が描かれます。

こちらが測定範囲1の想定整形地

こちらが測定範囲2の想定整形地

STEP4での操作は以上です。

このまま画面右上にある『決定』をクリックします。

STEP5測定結果 での操作

STEP5の測定結果の画面では、測定結果をダウンロードすることができます。

画像ではわかりづらいですが、以下のように、測定範囲とした2つの測定結果が表示されます

画面右上にある『PDFダウンロード』をクリックすると、測定結果がPDF形式でダウンロードできます。

以下のように、2ページ形式で2つ分の測定結果がダウンロードできます。

正面路線と側方があって、それぞれの路線の正面から想定整形地のデータが欲しい場合

STEP3評価対象地の編集 での操作

まずは以下のように、道路を描きます

先ほどと同様で、測定範囲の設定で『追加』を2回押します。(測定範囲1と測定範囲2の二つを準備します)

今回は、測定範囲1も2も頂点がすべて指定されている状態のままでOKです。

STEP3での操作は以上です。画面右上にある『決定』を押して次に進みます。

STEP4路線価の設定 での操作

まずは、通常通り『地区区分の選択』をおこないます。

そうすると測定範囲が表示されます。

まずは、測定範囲1の路線価の追加をおこないます。

次に、測定範囲2の路線価の追加をおこないます。

路線価の設定ができると、想定整形地が描かれます。

こちらが測定範囲1を正面としたときの想定整形地

こちらが測定範囲2を正面としたときの想定整形地

STEP4での操作は以上です。

このまま画面右上にある『決定』をクリックします。

STEP5測定結果 での操作

STEP5の測定結果の画面では、測定結果をダウンロードすることができます。

先ほどと同様で、測定範囲1と2それぞれの測定結果が表示されます。

画面右上にある『PDFダウンロード』をクリックすると、測定結果がPDF形式でダウンロードできます。

ぜひ活用していってください。